2015年6月15日 こんばんは三村鍼灸指圧院です
薬膳で治す=時事通信社、新井裕久、睨曉、中山祐子共著より引用

(2) 清熱薬 よく用いられる生地黄です。
これは涼性が強くほてりやのぼせなどの熱証の症状を取り除くほか、補陰の働きもあります。

(3) 固渋薬 よく用いられるものは山茱萸と五味子などです。
これらの薬は腎経に入って腎陽虚や腎陰虚にみられる滑脱(尿、精液、汗、大便などが
けじめなく漏れ出る)に効果があります。山茱萸は補陰の働きも持っています。

(4) 補陽薬 よく用いれれるものは、冬虫夏草、肉蓯蓉、菟ししなどです。
陰と陽は密接な関係があり、陰液が十分滋潤されるためには陽気が必要なので適宜加えます。
ただし補陽の働きが強いと熱証を強めることになるので、穏やかな作用を持ち、
なおかつ補陰の働きも兼ね備えているこれらのものを用います。

(5) 健脾薬 滋潤性を持つ山薬、黄精、蓮子、大棗などです。
これらの薬は消化吸収を促進させる働きがあります。

(6) 補気薬 人参(にんじん)、党参(とうじん)、黄ぎ、炙甘草などです。
気と血は密接な関係があり、血は気の作用によって生成・運行されるので適宜加えます。

(7) 補血薬 よく用いられるものは熟地黄(じゅくじおう)、何首烏(かしゅう)、枸杞子(くこし)
桑椹(そうじん)などです。これらの薬はすべて腎経に入り、滋養強壮の働きが強いので
腎の陽気が働くための栄養源として適宜加えます。
代表的な漢方薬 六味丸、知柏地黄丸、杞菊地黄丸などです

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